ニュース(2019年)
公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」最終・第14回(2020年1月11日土曜日)
「見出された時 II」
- 日時:2020年1月11日(土)13:30~16:00(開始時間にご注意ください)
- 場所:立教大学池袋キャンパス 14号館 D301教室
- 講師:吉川 一義 氏(京都大学名誉教授)
- 司会:坂本 浩也(立教大学教授)
- 主催:立教大学文学部文学科
- 問合せ先:学部事務1課(03-3985-2500)
- メール:proust.rikkyo@gmail.com(専用アドレス)
- ツイッター:https://twitter.com/proust_rikkyo
- 内容:長大かつ難解な小説として名高い『失われた時を求めて』を、岩波文庫から刊行中の吉川一義氏による親しみやすい新訳で読み通す連続公開セミナーの最終回(第1回は2017年10月21日開催)。
新訳を完結させたばかりの吉川一義氏をお迎えし、作品全篇を振り返りながら、いまプルーストを読む意義について考察する。 - 講師略歴: 1948年生まれ。京都大学名誉教授。プルースト研究の国際的権威。著書に、『プルースト美術館 『失われた時を求めて』の画家たち』(筑摩書房、1998年)、『プルーストと絵画 レンブラント受容からエルスチール創造へ』(岩波書店、2008年)、Proust et l’art pictural (Honoré Champion, 2010)など。元日本フランス語フランス文学会会長(2009-2013年)。フランス政府・教育功労章(2010年)、フランス学士院・フランス語フランス文学顕揚賞(2010年)、日本学士院賞・恩賜賞(2012年)。2010年より岩波文庫から『失われた時を求めて』個人全訳を刊行、2019年11月に完結(全14巻)。
- 申込不要、入場無料、定員211名(先着順)。かならず、テキスト(プルースト作・吉川一義訳『失われた時を求めて』第14巻「見出された時II」岩波文庫、2019年)をあらかじめ通読のうえ、ご持参ください。
- なお、当日16:30〜18:30、学内で懇親会を開催します。立食形式、会費2,000円(学生無料)の予定。参加を希望される方は、12月6日(金)までに、メールで専用アドレス(proust.rikkyo@gmail.com)まで、お申し込みください。
講演会開催案内:個人全訳『失われた時を求めて』(岩波文庫、全14巻)刊行完結記念講演会(2019年12月21日土曜日) [終了しました]
講演会「プルースト『失われた時を求めて』におけるサドマゾヒズム」
京都大学名誉教授 吉川一義先生によるマルセル・プルースト『失われた時を求めて』(岩波文庫、全14巻)の個人全訳の刊行がこのたび完結することに伴い、吉川先生による記念講演会が京都大学で開催されます。
チラシ(pdf)はこちらをクリック
- 日時:2019年12月21日(土)15:00~
- 場所:京都大学文学部校舎 2階 第3講義室
- 主催:京都大学文学研究科 フランス語学フランス文学研究室ならびに関西プルースト研究会
- 問合せ先:京都大学文学研究科 フランス語学フランス文学研究室(075-753-2829)
- 申込不要、入場無料(講演会後に行われる記念パーティーにつきましては別途11月20日までに村上祐二先生までメールにてお申込みください)
コロック開催案内「ラスキンとフランス」(名古屋大学、2019年11月9日~10日土曜日・日曜日) [終了しました]
Colloque international « Ruskin et la France »
- 日時 : 2019年11月9日~10日(土~日曜日) / Samedi 9 et dimanche 10 novembre 2019
- 場所 : 名古屋大学文系総合館7階カンファレンスホール / Conference Hall (6e étage, Bâtiment de recherches intégrées pour les sciences humaines), Université de Nagoya, Nagoya
- 主催 : 日本フランス語フランス文学会
- 支援 : 名古屋大学人文学研究科フランス語フランス文学第2分野専門、名古屋大学研究大学強化促進事業、名古屋大学高等研究院、 文部科学省科学研究費基盤C「ゴシック・リヴァイヴァルと19-20世紀フランス文学・美術における植物表象の変遷」(代表者加藤靖恵)
- 発表者(9日) : Emily Eells; Lawrence Gasquet; Hajimé Ogino; Jérôme Bastianelli; Michiko Izumi; Eri Wada; Kazuyoshi Yoshikawa
- 発表者(10日) : François Proulx; Tomoko Woo; Yuji Murakami; Motokazu Kimata; Mariko Yurikusa; Keiichi Tsumori; Yasué Kato; Hiromi Matsui
- 入場無料:使用言語はフランス語(一部、英語)、通訳なし
このコロックの詳細なプログラムについては、/ Pour le programme détaillé, こちらをクリック / Cliquez ici !
ITEMプルースト班セミナー案内(2019/2020年度)
Les activités de l'équipe Proust de l'ITEM-CNRS pour l'année 2019-2020 reprendront mercredi 16 octobre.
SÉMINAIRE D'ÉDITION GÉNÉTIQUE
Nous relirons cette année le Cahier 2, qui a été transcrit par Bertrand Marchal :
https://gallica.bnf.fr/ark:/12148/btv1b60004692/f1.item.r=NAF%2016642
Séances les mercredis, 14h30-16h30, ENS, 45 rue d'Ulm, salle des historiens (esc. C, 3e étage): 16 octobre, 13 novembre, 11 décembre, 15 janvier, 12 février (ajourné au 19 février), 18 mars, 15 avril et 13 mai.
SÉMINAIRE « LE CHAMP PROUSTIEN »
Comme l'année dernière, le séminaire prendra la forme de Journées d'étude, à noter tout de suite dans vos agendas. Les programmes détaillés seront communiqués ultérieurement.
- Vendredi 29 novembre:« EN RELISANT "JEAN SANTEUIL" » Journée organisée par Stéphane Chaudier et Jean-Marc Quaranta
29 rue d'Ulm, salle Jaurès - Jeudi 12 mars:« UNE "CHIMIE MYSTÉRIEUSE" : PROUST ET L’ALLUSION » Journée organisée par Sophie Duval et Francine Goujon
29 rue d'Ulm, salle Jaurès - Jeudi 4 juin:« L'ÉDITION DE LUXE DES "JEUNES FILLES" A CENT ANS : LE MANUSCRIT DISPERSÉ ET SES LECTURES », Journée organisée par Nathalie Mauriac Dyer et Pyra Wise
45 rue d'Ulm, salle Cavaillès
Veuillez noter aussi qu'Emily Eeells donnera le vendredi 6 mars 2020 une conférence intitulée « "Open Sesame": l’étranger dans la langue de Proust », dans le cadre d'une séance commune avec le séminaire "Multilinguisme, Traduction, Création" de l'ITEM (15h – 17h, 45 rue d'Ulm, Petite salle ECLA).
展覧会情報「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン」(2019年10月6日まで公開中) [終了しました]
美術館ウェブサイトはこちらをクリック
展覧会チラシはこちらをクリック
- 開催日:2019年10月6日 日曜日まで(毎週月曜日は閉館、ただし祝日・振替休日、展覧会会期中の最終週は開館)
- 開催場所:三菱一号館美術館(東京・丸の内)
- 開館時間:10時から18時まで(祝日ではない金曜日・第2水曜日と展覧会会期中の最終週平日は21時閉館)、入館は閉館時間の30分前までです
プルーストの小説でもおなじみの、スペイン出身、ヴェネツィアを拠点に活躍した芸術家マリアノ・フォルテュニ Mariano Fortuny(1871-1949)の作品展です。プルーストの作中では(特に第5篇『囚われの女』)、主人公がヴェネツィアを想起させるフォルチュニのドレスをアルベルチーヌに買うということから、フォルチュニにはデザイナーとしてのイメージが強いのですが、実は、服飾にとどまらず総合的な芸術家だったことがこの展覧会から分かります。出典作品はいずれも日本初公開です。会期は残すところ1か月ですので、どうぞお見逃しなく。
ちなみに同美術館では、2020年2月から「夢の子ども時代 ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン展」の開催が予定されています
公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」第13回(2019年9月14日土曜日) [終了しました]
「見出された時 I」
- 日時:2019年9月14日(土)14:00~16:00
- 場所:立教大学池袋キャンパス 11号館 A203教室
- 講師:柴崎 友香 氏(作家)
- 司会:坂本 浩也(立教大学教授)
- 主催:立教大学文学部文学科
- 問合せ先:学部事務1課(03-3985-2500)
- メール:proust.rikkyo@gmail.com(専用アドレス)
- ツイッター:https://twitter.com/proust_rikkyo
- 内容:長大かつ難解な小説として名高い『失われた時を求めて』を、岩波文庫から刊行中の吉川一義氏による親しみやすい新訳で読み通す連続公開セミナーの第13回。
いよいよ最終篇に入り、主人公「私」は、幼年時代をすごした想い出の土地を再訪して意外な真実を知り、第一次世界大戦の勃発にともなうパリの変貌を目撃し、ついには長い療養生活をへて、記憶と芸術をめぐる啓示をえる。講師に、代表作『わたしがいなかった街で』をはじめ、たびたび自作で戦争をとりあげている作家、柴崎友香氏をお迎えし、プルーストによる戦時社会の描写を筆頭に、最終篇の多様な読みどころについて考察する。 - 講師略歴: 1973年大阪生まれ。2000年『きょうのできごと』を刊行(2004年に映画化)。2007年『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞。2010年『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)。2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。小説に『ビリジアン』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『週末カミング』『千の扉』『つかのまのこと』『公園に行かないか、火曜日に』、エッセイに『よう知らんけど日記』『よそ見津々』など、著書多数。最新刊は、『待ち遠しい』(毎日新聞出版)。
- 申込不要、入場無料、定員207名(先着順)。かならず、テキスト(プルースト作・吉川一義訳『失われた時を求めて』第13巻「見出された時I」岩波文庫、2018年)をあらかじめ通読のうえ、ご持参ください。
トークイベント開催案内(2019年9月6日金曜日)
立教大学文学部書店トークイベント「『失われた時を求めて』だけでも長いのに、あわせて読みたい100冊」 [終了しました]
- 日時:2019年9月6日金曜日19:30~
- 場所:ジュンク堂書店 池袋本店 9F ギャラリースペース
- 講師:坂本 浩也 氏(立教大学教授)
- 入場無料、要事前予約
- 予約・問い合わせ先:ジュンク堂書店 池袋本店(03-5956-6111)
詳細はこちらから(外部リンク)https://honto.jp/store/news/detail_041000035995.html
コロック開催案内(パリ第3大学、2019年6月24日月曜日-25日火曜日; ディーヴ=シュル=メール、ジャック・プレヴェール図書館、6月26日水曜日) [終了しました]
Colloque « À l'ombre des jeunes filles en fleurs, prix Goncourt 1919 »
- 日時 : les 24-26 juin 2019
- 場所 : (les 24 et 25) Amphithéâtre Durkheim, Nouvelle Paris 3, 1, rue Victor Cousin, Paris; (le 26) Médiathèque Jacques Prévert, Dives-sur-Mer (Calvados)
- 主催 : Mireille Naturel, Sorbonne Nouvelle; Eugène Nicole, Université de New York
- Inscription obligatoire:mireille.naturel@sorbonne-nouvelle.fr
La commémoration en 2019 du Prix Goncourt attribué à Proust pour son roman À l'ombre des jeunes filles en fleurs constitue l'élément déclencheur du colloque. Mais c'est surtout le roman en lui-même qui sera étudié à travers son articulation avec le premier volume d'À la recherche du temps perdu, ses thèmes relevant aussi bien de la géographie littéraire que de l'art (la peinture, les paysages marins et normands), ses composantes stylistiques, sa genèse. Ce volume met en jeu la question éditoriale confrontée à la réalité historique - celle de la guerre - le passage de la maison Grasset aux éditions de la NRF, l'édition de luxe propre à ce volume. La date retenue, 24-25-26 juin 2019, correspond à la parution du volume qui a eu lieu le 23 juin 1919. [Extrait du dépliant-programme]
このコロックの詳細なプログラムについては、こちらをクリック
公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」第12回(2019年7月13日土曜日) [終了しました]
「消え去ったアルベルチーヌ」
- 日時:2019年7月13日(土)14:00~16:00
- 場所:立教大学池袋キャンパス 11号館 A304教室
- 講師:中野 知律 氏(一橋大学教授)
- 司会:坂本 浩也(立教大学教授)
- 主催:立教大学文学部文学科
- 問合せ先:学部事務1課(03-3985-2500)
- メール:proust.rikkyo@gmail.com(専用アドレス)
- ツイッター:https://twitter.com/proust_rikkyo
- 内容:長大かつ難解な小説として名高い『失われた時を求めて』を、岩波文庫から刊行中の吉川一義氏による親しみやすい新訳で読み通す連続公開セミナーの第12回。
いよいよ物語は佳境に入り、同棲相手アルベルチーヌの予期せぬ出奔が主人公「私」にもたらした深い苦悶につづき、母とのヴェネツィア旅行が語られる。プルースト自身の悲痛な体験(住みこみの運転手で秘書でもあったアゴスチネリとの離別)をとりこんだこの巻は、作者の死後に刊行された部分にあたるだけでなく、1986年、彼が死の直前に手をいれた(大幅な削除を示唆する)タイプ原稿の発見により、大きな議論を呼んだ。草稿と複雑な執筆過程に詳しい専門家、中野知律氏をお迎えし、この特異なエピソードの読みどころを探る。 - 講師略歴: 1989年、「消え去ったアルベルチーヌ」の複雑な執筆過程を明らかにした論文により、パリ第4大学にて博士号(文学)を取得。2003年より現職。著書に、『プルーストと創造の時間』(名古屋大学出版会、2013年)、プルーストの草稿ノート「カイエ54」の批評校訂版(Brepols/BnF、2008年、共編著)、訳書に、ジュリア・クリステヴァ『プルースト——感じられる時』(筑摩書房、1998年、第16回渋沢・クローデル賞フランス大使館・エールフランス特別賞)、フィリップ・ミシェル゠チリエ『事典プルースト博物館』(共訳、筑摩書房、2002年)などがある。
- 申込不要、入場無料、定員145名(先着順)。かならず、テキスト(プルースト作・吉川一義訳『失われた時を求めて』第12巻「消え去ったアルベルチーヌ」岩波文庫、2018年)をあらかじめ通読のうえ、ご持参ください。
- スケジュール:全14回。第13回は2019年9月に開催予定。
ITEMプルースト班セミナー日程変更のお知らせ
2018/2019年度生成研究セミナーの最終回は、当初5月15日開催と案内されておりましたが、5月28日火曜日に変更となりました。詳しくは、Nathalie Mauriac Dyer氏からの下記の案内をご覧ください。
La dernière séance du séminaire d'édition génétique cette année, initialement prévue le mercredi 15 mai, aura finalement lieu
MARDI 28 MAI, DE 10h30 À 12h30
dans la salle habituelle (ENS, esc. C, 3e étage, salle de réunion).
Merci de noter le changement de date ET d'heure.
Nous relirons avec Francine Goujon et Christopher Mann les passages épineux de la transcription du Cahier 27.
公開講演会開催案内(2019年5月28日火曜日) [終了しました]
ソフィー・バッシュ氏来日を機に、京都大学でも講演会が開催されます。カトリーヌ・パンゲ氏とともに19世紀フランスの美術と文学の両領域にまたがる講演が行われます。
- 日時:2019年5月28日(火)15:00開始
- 場所:京都大学 吉田キャンパス 文学部校舎 8階L830 仏文研究室
- 講師と演題:カトリーヌ・パンゲ氏(CETOBAC, CNRS-EHESS協力研究員)「コンスタンタン・ギース — 『現代生活の画家』と「イラストレイテッド・ロンドン・ニュース」特派員」
ソフィ・バッシュ氏(ソルボンヌ大学教授・ベルギー王立フランス語フランス文学アカデミー会員)「印象主義とジャポニズム — ゾラからプルーストまでの作家の視線」 - 入場無料:講演はいずれもフランス語で行われ、通訳はありません。
- Date:Le mardi 28 mai 2019 à 15h00
- Lieu:Université de Kyoto, Campus de Yoshida, Bâtiment de la Faculté des lettres, 8e étage, Salle du Département de langue et littérature françaises (L830)
- Catherine Pinguet (Centre d’Études turques, Ottomanes, Balkaniques et Centrasiatiques : CETOBAC, CNRS-EHESS) : Constantin Guys : « Peintre de la vie moderne » et correspondant graphique à The Illustrated London News
Sophie Basch (Sorbonne Université, Académie royale de langue et littérature françaises de Belgique) : Impressionnisme et japonisme : de Zola à Proust, le regard des écrivains - Entrée libre. En français, sans traduction.
公開講演会開催案内(2019年5月27日月曜日) [終了しました]
公開講演会「世紀転換期の文学と美術における樹木の言葉——プルーストとテオドール・ルソー」Le langage des arbres dans la littérature et la peinture au tournant du XIXe siècle : Proust et Théodore Rousseau
- 日時:2019年5月27日(月)18:00~19:30
- 場所:立教大学池袋キャンパス 11号館 A203教室
- 内容:プルーストの小説『失われた時を求めて』にあらわれる樹木のイメージを出発点にして、とりわけバルビゾン派の画家テオドール・ルソーに注目しながら、同時代の文学と美術、さらには複製技術による絵画作品の流通との関係を明らかにする。
- 講師:ソフィー・バッシュ氏(パリ゠ソルボンヌ大学教授)
- コメンテーター:小黒昌文氏(駒澤大学准教授)
- 司会・通訳:坂本 浩也(立教大学教授)
- 主催:立教大学文学部文学科
- 問合せ先:学部事務1課(03-3985-2500)
- メール:proust.rikkyo@gmail.com(専用アドレス)
- 講師略歴: ソフィー・バッシュ氏:ブリュッセル自由大学で博士号を取得。2007年より現職。2016年よりベルギー王立フランス語フランス文学アカデミー会員。専門は、19-20世紀フランス文学とオリエンタリズム、考古学、装飾芸術との関係。ギリシャやヴェネツィアのイメージを扱った著作のほか、プルーストの小説におけるアール・ヌーヴォーとドレフュス事件の関係を論じた著作(Rastaquarium, Marcel Proust et le « modern style » : Arts décoratifs et politique dans « À la recherche du temps perdu », Brepols, 2014)で知られる。
記念週間「プルーストの春」開催案内(2019年5月11日~5月19日)
『花咲く乙女たちのかげに』のゴンクール賞受賞100周年に当る2019年5月、イリエ=コンブレーとシャルトルを中心にして「プルーストの春」Printemps proustienという一連の企画が開催されます。フランス内外の著名なプルースト研究者も参加する講演会・展覧会・コンサート、朗読会など非常に多くの行事が企画されておりますので、詳細は以下の専用ウェブサイト(仏語)を御覧ください。専用ウェブサイトはこちらをクリックしてください。パンフレット(pdf版, 4022KB)もこちらからダウンロードできます。
コロック開催案内(コレージュ・ド・フランス、2019年5月14日火曜日) [終了しました]
Colloque « Proust essayiste »
- 日時 : Mardi 14 mai 2019, de 9h à 18h
- 場所 : Amphithéâtre Marguerite-de-Navarre, Collège de France, Paris
- 主催 : Antoine Compagnon, Collège de France
- 発表者 : Antoine Compagnon; Adam Watt; Françoise Leriche; Luzius Keller; Sara Danius; Elisabeth Ladenson; Francine Goujon; Yuji Murakami; Joshua Landy
- 入場無料:Les cours et séminaires sont gratuits. L'entrée est libre dans la limite des places disponibles.
Il est à noter qu'une affluence importante est attendue.
À la recherche du temps perdu est un roman, cela semble entendu, mais Proust se demandait en 1908, alors qu’il tenait son idée maîtresse : « Faut-il en faire un roman, une étude philosophique, suis-je un romancier ? » Et il doutait. La Recherche aurai-elle pu prendre la forme d’un essai ? Y a t-il des essais dans la Recherche ? Proust a-t-il écrit des essais à côté de la Recherche, avant, après elle ? Et d’ailleurs, que voulait dire romancier, essayiste quand Proust se lança dans son œuvre ?
このコロックの詳細なプログラムについては、こちらをクリック
公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」第11回(2019年5月18日土曜日) [終了しました]
「囚われの女 II」
- 日時:2019年5月18日(土)14:00~16:00
- 場所:立教大学池袋キャンパス 11号館 A304教室
- 講師:青柳 いづみこ氏(ピアニスト、文筆家)
- 司会:坂本 浩也(立教大学文学部文学科フランス文学専修教授)
- 主催:立教大学文学部文学科
- 問合せ先:学部事務1課(03-3985-3392)
- メール:proust.rikkyo@gmail.com(専用アドレス)
- ツイッター:https://twitter.com/proust_rikkyo
- 内容:長大かつ難解な小説として名高い『失われた時を求めて』を、岩波文庫から刊行中の吉川一義氏による親しみやすい新訳で読み通す連続公開セミナーの第11回。
今回とりあげる『囚われの女』後半の最大の読みどころは、ヴェルデュラン家の夜会にて、主人公「私」が音楽家ヴァントゥイユの知られざる遺作、七重奏曲を聴き、芸術をめぐる啓示を受ける場面である。講師に『水の音楽——オンディーヌとメリザンド』や『音楽と文学の対位法』の著者としても演奏家としても、ドビュッシーを中心とするフランス音楽と文学の密接なつながりを探究してきた第一人者、青柳いづみこ氏をお迎えし、プルーストの小説における音楽描写の特徴について考察する。 - 講師略歴: ピアニスト・文筆家。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京藝術大学大学院博士課程修了。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」により学術博士号を取得。1990年、文化庁芸術祭賞受賞。大阪音楽大学名誉教授。日本演奏連盟理事。日本ショパン協会理事。1990年、文化庁芸術祭賞受賞。著書に、『翼のはえた指 評伝安川加壽子』(1999年、吉田秀和賞)、『青柳瑞穂の生涯』(2000年、日本エッセイスト・クラブ賞)、『六本指のゴルトベルク』(2009年、講談社エッセイ賞)など多数。
- 申込不要、入場無料、定員145名(先着順)。かならず、テキスト(プルースト作・吉川一義訳『失われた時を求めて』第11巻「囚われの女 II」岩波文庫、2017年)をあらかじめ通読のうえ、ご持参ください。
- スケジュール:全14回。第12回は2019年7月に開催予定。
「ラスキン生誕200年記念ラファエル前派の軌跡展」(2019年3月14日~6月9日、三菱一号館美術館) [終了しました]
2019年2月8日に生誕200周年を迎えたイギリスの思想家ジョン・ラスキンはプルーストにも強い影響を与えました。そのラスキンにちなんだ展覧会が東京で開催されます。バーン=ジョーンズ、ロセッティ、ミレイのほか、モリス商会の製品やラスキン自身の水彩画やターナーの作品も展示されます。
- 会期:2019年3月14日(木)~6月9日(日)
- 休館日:月曜日(ただし3月25日、4月29日、5月6日、5月27日、6月3日は開館)
- 開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、6月3日~7日は21時まで)
- 場所:三菱一号館美術館(JR東京駅丸の内南口から徒歩5分)
- 問合せ先:電話03-5777-8600
なお、7月6日から10月6日まで同じ美術館でやはりプルーストにも関係の深いデザイナー、フォルチュニの展覧会「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」が開催される予定です。
詳しくは同美術館のウェブサイトをご覧ください。
関西プルースト研究会(2019年3月16日土曜日) [終了しました]
日時:2019年3月16日(土) 14時から
場所:京都大学文学部・新館8階 フランス語フランス文学共同研究室
発表:
吉川佳英子氏「プルーストとオッフェンバック : 『美しきエレーヌ』と『パリの生活』」
松田真里氏「プルーストの作品におけるラ・フォンテーヌ」
*研究会および懇親会へのご出欠は、3月11日(月)までに松田真里氏までメールでお知らせください。
公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」第10回(2019年3月2日土曜日) [終了しました]
「囚われの女 I」
- 日時:2019年3月2日(土)14:00~16:00
- 場所:立教大学池袋キャンパス 10号館X204教室
- 講師:小黒 昌文 氏(駒澤大学准教授)
- 司会:坂本浩也(立教大学教授)
- 主催:立教大学文学部文学科
- 問合せ先:学部事務1課(03-3985-3392)
- メール:proust.rikkyo@gmail.com(専用アドレス)
- ツイッター:https://twitter.com/proust_rikkyo
- 内容:長大かつ難解な小説として名高い『失われた時を求めて』を、岩波文庫から刊行中の吉川一義氏による親しみやすい新訳で読み通す連続公開セミナーの第10 回。
物語の舞台はパリに戻り、主人公とアルベルチーヌの同棲生活が描かれるなか、恋愛の主題と並行して、芸術をめぐる考察が繰り広げられる。講師には、プルーストの芸術観について美学的・政治的な角度から調査分析を積み重ねてきた小黒昌文氏を迎え、眠るアルベルチーヌの描写や、美術館における作家ベルゴットの死の場面に着目しつつ、このエピソードのあらたな読みどころを探る。 - 講師略歴: パリのエコール・ノルマル(フォントネー/サン゠クルー校)およびパリ第3大学への留学をへて、京都大学で博士号(文学)を取得。駒澤大学准教授。専門はプルースト研究。現代フランス文学の翻訳にもたずさわる。著書に『プルースト 芸術と土地』(名古屋大学出版会、2009年)、訳書(澤田直との共訳)に、フィリップ・フォレスト『荒木経惟 つひのはてに』(白水社、2009年)、『夢、ゆきかひて』(白水社、2013年)、『シュレーディンガーの猫を追って』(河出書房新社、2017年)。
- 申込不要、入場無料、定員140名(先着順)。かならず、テキスト(プルースト作・吉川一義訳『失われた時を求めて』第10巻「囚われの女Ⅰ」岩波文庫、2016年)をあらかじめ通読のうえ、ご持参ください。
- スケジュール:全14回。第11回は2019年5月に開催の予定。
公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」第9回(2019年1月19日土曜日) [終了しました]
「ソドムとゴモラ II」
- 日時:2019年1月19日(土)14:00~16:00
- 場所:立教大学池袋キャンパス 11号館 A203教室
- 講師:青山 七恵 氏(作家)
- 司会:坂本浩也(立教大学文学部フランス文学科専修教授)
- 主催:立教大学文学部文学科
- 問合せ先:学部事務1課(03-3985-3392)
- メール:proust.rikkyo@gmail.com(専用アドレス)
- ツイッター:https://twitter.com/proust_rikkyo
- 内容:長大かつ難解な小説として名高い『失われた時を求めて』を、岩波文庫から刊行中の吉川一義氏による親しみやすい新訳で読み通す連続公開セミナーの第9回。
前巻にひき続き、物語の舞台はノルマンディー海岸の避暑地バルベック。ブルジョワのサロンの滑稽な描写にまじって、男性同性愛(ソドム)と女性同性愛(ゴモラ)の主題があらたな展開を見せるなか、睡眠と夢をめぐる思索も提示される。講師には、近作「わたしのおばあちゃん」(『ブルーハワイ』所収)で、祖母の想い出というきわめてプルースト的な主題をあつかった作家の青山七恵氏を迎え、記憶、知覚、比喩、日常性、人間関係などに着目しながら、『失われた時を求めて』という小説が読者におよぼす作用について考察する。 - 講師略歴: 2005年「窓の灯」で文藝賞を受賞してデビュー。2007年「ひとり日和」で芥川賞、2009年「かけら」で川端康成文学賞を受賞。ほかの著書に『やさしいため息』『お別れの音』『わたしの彼氏』『あかりの湖畔』『花嫁』『すみれ』『快楽』『めぐり糸』『風』『繭』『ハッチとマーロウ』『踊る星座』『ブルーハワイ』など多数。
- 申込不要、入場無料。定員207名(先着順)。かならず、テキスト(プルースト作・吉川一義訳『失われた時を求めて』第9巻「ソドムとゴモラ II」岩波文庫、2015年)をあらかじめ通読のうえ、ご持参ください。
- スケジュール:全14回。第10回は2019年3月に開催予定。